この度、拡張不全型心不全に対する心臓用の超音波治療機器（LIPUS-Heart）の研究開発が、東京都及び（公財）東京都中小企業振興公社の令和4年度の「TOKYO戦略的イノベーション促進事業」に3月1日付で採択されました。

「TOKYO戦略的イノベーション促進事業」は、東京都及び（公財）東京都中小企業振興公社が、大都市東京が抱える課題を解決するため、都内中小企業と大手メーカー、大学、研究機関等による連携体が、都が策定したイノベーションマップに沿って取り組む技術・製品開発を支援する助成事業です。

循環器領域で深刻な問題となっている、「心不全パンデミック」と言われる心不全患者の世界的な急増のなか、特に、高齢者を中心とした、心臓の収縮能は保たれているが拡張機能が低下して生じる拡張不全型心不全（heart failure with preserved ejection fraction, HFpEF）が問題となっているにもかかわらず、有効な治療は今なお開発されていません。

弊社が開発を目指すLIPUS-Heartは、国産医療技術に基づく世界初の非薬物治療法であり、長期運用においても安全性が高く、医療費の大幅な削減を期待できる治療機器になります。

治療を待つ多くの患者様とご家族様に一日も早くこの機器をお届けできるよう、研究・開発に邁進してまいります。 何卒よろしくお願い申し上げます。

令和4年度 TOKYO戦略的イノベーション促進事業
https://www.tokyo-kosha.or.jp/support/josei/jigyo/tokyo-innovation.html

【参考】
2020年7月20日　東北大学からのプレスリリース（左心室の拡張不全型心不全）
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2020/07/press20200720-04–HFpEF.html

2022年10月14日　東北大学からのプレスリリース（右心室の圧負荷心不全）
https://sw-innovation.com/news/press/1217/